ベンゾカイン(アミノ安息香酸エチル)とは?

ベンゾカイン(アミノ安息香酸エチル)はエステル型の局所麻酔薬の一種で、100年以上も前に開発された薬です。
感覚神経を麻痺させて痛みを和らげる成分です。
内服薬として胃の痛みを和らげたり、吐き気を抑えるため乗り物酔いの予防にも使われています。
外用薬としては軟膏剤などで虫刺されや刺し傷・切り傷、痔の痛みやかゆみを和らげる薬にも配合されています。

痛みやかゆみは、細胞で作られた物質が電気信号に変わり脳に伝えられます。
それによって痛み・かゆみの感覚が生じているのです。
ベンゾカインは神経節における伝達や神経ー筋接合部での伝達を阻害して痛みやかゆみを緩和するのです。
またベンゾカインの特徴として刺激作用がなく組織を腐食しないという点が上げられます。

ベンゾカインはこのような特徴があるため、知覚が過敏なために起こる早漏防止商品としても販売されています。
ジェルやスプレーなどの塗るタイプのものや避妊具のコンドームの男性器側に入っているものもあります。
塗るタイプのものは30分ほど前に使用します。
またコンドームに塗布されているものは装着後すぐに効果を感じる人もいれば5~10分ほどかかる人もいます。
どちらにしても効果が出る前の時間や効果を感じられる程度は個人差があります。
また、あくまで外用薬なので目や口などに入らないように注意しましょう。

副作用としては内服で下痢や便秘、口渇・食欲不振があります。
また外用としては肌に合わないと過敏症もあるため注意が必要です。
ただ皮膚につけるだけの場合は内服剤で現れるような副作用は心配ないでしょう。
海外では早漏防止商品として発売されている国もありますが、現時点では日本では未承認・未発売になっています。